ジャンボ尾崎が生んだウェッジの呼称と歴史
「PSって何?AWとどう違うの?」
ゴルフを始めたばかりの方が、クラブセットの中で最も疑問を持ちやすいのが、この“PS”という表記かもしれません。
実はこの「PS(ピッチングサンド)」という呼び名、ゴルフクラブの進化の中でも、日本独自の背景を持つ、ちょっと特別な存在なのです。
そしてその名付け親こそ、かの有名なジャンボ尾崎こと尾崎将司プロです。
PS=ピッチングとサンドの間を埋めるクラブ
クラブのロフト角で見ると、
- ピッチングウェッジ(PW):約45〜47度
- サンドウェッジ(SW):約56度
この間にはおよそ8〜10度の「ロフトの空白」が存在します。
このギャップが生む“距離の空白地帯”を埋めるために登場したのが、
おおよそ50〜52度前後の中間ウェッジ──それが「PS」です。
PSは「ピッチングサンド(Pitching Sand)」の略称。
その名のとおり、PWとSWの中間に位置づけられるクラブです。
命名者はジャンボ尾崎
この「PS」という呼称を最初に広めたのが、1970〜80年代の日本ゴルフ界を牽引したジャンボ尾崎プロです。
彼は、自身のショートゲームにおいて「PWとSWの間の距離をカバーできるクラブが必要だ」と考え、
独自に中間ロフトのウェッジを設計・使用。
そしてそれに「ピッチングサンド(PS)」と名付けて世に出したのです。
今でこそ、「AW(アプローチウェッジ)」や「GW(ギャップウェッジ)」という名称が一般的ですが、
日本で“中間ウェッジ”という発想が広まった原点が、このPSだったとも言えます。
海外ではPSという呼称は存在しない
ここで面白いのが、「PS」はあくまで日本独自の呼称という点です。
アメリカやヨーロッパでは、
- 50〜52度 → GW(ギャップウェッジ)
- または単に「50°ウェッジ」などと呼ばれます。
PSという名称は、ジャンボ尾崎の影響で国内メーカーが採用しはじめた「和製ゴルフ用語」であり、
国際的には通じない言葉でもあります。
とはいえ、「PS」という名称には、日本ゴルフ史の文脈が込められているとも言えるでしょう。
PSとAWの違いとは?
実は、クラブ性能としては「PS=AW」と捉えて問題ありません。
ロフト角は50~52度前後、役割も基本的には「距離のつなぎ役」です。
ただし、
- **AW(アプローチウェッジ)**はロフト48~52度の名称としてメーカー標準化
- **PS(ピッチングサンド)**はジャンボ尾崎の思想が色濃く残る“呼称”
という、背景の違いがあるだけです。
まとめ:PSは“日本ゴルフ文化の象徴”だった
- PSとは、PWとSWの中間ロフトを担うウェッジ
- ジャンボ尾崎が名付け、日本に広めたクラブ呼称
- 海外ではAWやGWと呼ばれるのが一般的
- 性能面ではAWと同義だが、PSには歴史的背景がある
あなたのクラブセッティングの中に「PS」があるなら、
それはただの中間ウェッジではなく、“ジャンボの知恵”が宿った1本かもしれません。
ジャンボ尾崎プロが「PS」という一石を投じたことで、私たちは「100ヤード以内を細かく打ち分ける」という贅沢を知りました。
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