パターは、ただ転がすだけのものではない ─ 100切りの最大のカギ

パターは、ただ転がすだけのものではない

「パターなんて、ただボールを転がすだけだろ?」
そう思っている方は、きっとパター練習を退屈に感じているのではないでしょうか。

確かに、ドライバーやアイアンのように豪快なスイングや飛距離はありません。派手さもなく、練習場でも軽視されがちです。
しかし、スコアを決定づけるのはパター。そしてパターには、パターにしかない奥深さと面白さがあるのです。


目次

スコットランドでは「パターから始める」

ゴルフ発祥の地・スコットランドでは、子供がゴルフを始めたいと言ったらまずはパターから教わります。
短い距離で「カップインする楽しさ」を体験し、そこから徐々にアプローチやフルショットへと進むのが伝統的なスタイルです。

なぜなら、ゴルフの本質は「ボールをカップに入れる」ことにあるから。
フルショットで200ヤード飛ばしても、最後のパットを外せばスコアはまとまりません。最初にカップ周りを学ぶのは、合理的かつ効率的な上達法なのです。

日本では「7番アイアンやドライバーから」

一方、日本では初心者が最初に握るクラブは7番アイアンやドライバーというケースが多いのが現実です。
理由はシンプルで、「派手さがあって楽しいから」。レッスン料を払ってまでパターやアプローチばかり練習するのは退屈、と感じる方も少なくありません。

その結果、ショートゲームの基礎を学ばないままゴルフを始める人が多く、後々「3パットの多さ」「アプローチの距離感不足」に悩まされることになります。

「面白くなくても、まずはパターから」

確かに、最初は退屈に思えるかもしれません。
ですが、ゴルフのスコアを縮める最短ルートはパターとアプローチの徹底練習なのです。

フルショットは毎回ほぼ同じ距離が出ますが、アプローチやパターは毎回距離も芝の状態も異なります。
だからこそ「距離感を養う」ことが上達の核心なのです。

ゴルフを始めて最初に学ぶべきは「距離感」。
フルショットではなく、短いパットから始めることが100切りへの確実な第一歩です。

パターが上達すると生まれる「心の余裕」

パターが入ると、プレー全体に自信が生まれます。
グリーン上で「外すかも…」という不安がなくなると、ドライバーやアイアンのショットにも余裕が生まれ、結果的にスコア全体が安定します。

「パターは心の鏡だ」── 中部銀次郎

名手ほどパターを重視するのは、技術だけでなく精神面を整える効果があるからです。

具体的なパター練習法

  • 1mパットの徹底反復: 1mを100回繰り返し、無意識で入れられる感覚を養う。
  • 距離感ドリル: 1歩=1mの感覚でストロークを調整し、3m・5m・10mと段階練習。
  • 傾斜練習: カップを仮想し「ここに落とせば入る」地点を狙う。

これらは練習場でもできますが、自宅でできる環境を整えることが上達の近道です。

スコアを劇的に変えるのは「3パット削減」

1ラウンドで3パットを4回してしまえば、それだけで4打のロス。
逆に、これをゼロにできればスコアは劇的に改善します。

「ドライバーで10ヤード伸ばすより、3パットを1回減らす方がスコアに直結する」──これは上級者が口を揃えて言う真実です。

おすすめのパター練習器具

自宅での練習でも大きな効果が期待できます。用途別におすすめ器具を紹介します。

🟢 初心者向け:ロングパターマット

まっすぐ打つ感覚を養う基礎練習に最適。

👉 人気のパターマットをAmazonで見る

🟢 中級〜上級者向け:傾斜・芝目再現タイプ

実際のグリーンに近い感覚を再現し、距離感とライン読みを磨く。

👉 プロも使うパター練習セットをチェック

🟢 忙しい方向け:スタンス矯正ミラー付き

フォームをすぐ確認できるコンパクトタイプ。短時間練習におすすめ。

👉 コンパクトで効果的な矯正ギアはこちら

まとめ ─ 「静かな勝負」に勝つ人が100を切る

パターは派手さはありませんが、ゴルフの中で最も「静かな勝負」が行われる場です。
その勝負に勝てるようになることこそ、100切りへの確かな一歩。

スコットランド式に「まずはパターから」。
一見つまらなくても、この基礎を大事にすれば、必ずゴルフの楽しさが何倍にも広がります。


目次