ゴルフ中継でよく耳にする言葉に「バウンスバック(bounce back)」があります。直訳すると「跳ね返る」。転じて、悪いスコアの直後に良いスコアで挽回することを指します。
プロの世界では「バウンスバック率」というデータがあり、ボギー以上を叩いた直後にバーディやパーを取れる確率を示します。解説者が「この選手、バウンスバック率が高いですね」と話す場面を耳にした方も多いでしょう。
しかし、100切りを目指す私たちアマチュアにとっては、ダボのあとにボギーが取れた、トリプルの後にパーが拾えた──これこそが立派な“バウンスバック”です。むしろ、この「小さな立て直し」を積み重ねることこそ、100切り達成への近道です。
100切りゴルファーにとってのバウンスバック
100切りを目指す段階では、大叩きは避けられません。OB、池ポチャ、3パット……。ラウンド中に「7」や「8」といった大きな数字がスコアカードに並ぶことは珍しくないでしょう。
ここで大切なのは「そのあとどうするか」です。ミスの後にさらにミスを重ねてしまうと、一気にスコアは崩れます。逆に、悪い流れを1ホールで断ち切れれば、スコアの安定感は格段に増します。
- ダボを叩いた後にボギーでまとめる
- トリプルの後にショートホールでパーを拾う
- 3パットの後は、次のホールで確実に2パットで収める
プロはバーディで取り返しますが、私たちアマチュアにとっては「ダメージを最小限に抑えること」こそがバウンスバック。たった1打2打の違いでも、それが積み重なれば最終スコアで10打以上変わることもあります。
バウンスバックのコツ① 気持ちの切り替え
ミスを引きずらない!次のホールを「新しいラウンド」と考える。
ゴルフはメンタルのスポーツ。ミスを気にしているとスイングは小さくまとまり、また別のミスを呼んでしまいます。100切りを目指す段階では、特に「気持ちの切り替え」が重要です。
有効なのが「ルーティンのリセット」。
- ティーショット前に深呼吸して心を落ち着ける
- クラブを持ち直し、アドレスから一度離れて仕切り直す
- 「このホールは新しいラウンドの1番ホール」と意識する
たったこれだけで頭がリフレッシュされ、ショットが安定してきます。プロでも“嫌な流れ”を断ち切るために、深呼吸やルーティンを多用しています。私たちアマチュアが真似しない手はありません。
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バウンスバックのコツ② マネジメントを変える
「次は取り返してやる!」と気合だけで挑んでも、立て直しは難しいもの。大切なのはコースマネジメントの切り替えです。
例えば前のホールでOBを打った直後。気持ちは「もう一度ドライバーで飛ばしたい」となるかもしれません。しかし、ここで同じ選択を繰り返すと再びOBの可能性が高くなります。
そんな時こそ安全策です。
- フェアウェイウッドやユーティリティで刻む
- 「2オンは狙わず3オンで良い」と割り切る
- 苦手なクラブは無理に使わない
100切りを目指すゴルファーにとって大切なのは「攻める勇気」よりも「守る勇気」です。ボギーでまとめることができれば、それ自体が立派なバウンスバックなのです。
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バウンスバックのコツ③ パターで取り返す
100切りゴルファーに最も多いのが「3パットの連続」です。ドライバーやアイアンはそこそこでも、グリーン上で崩れると一気にスコアは悪化します。
だからこそ、バウンスバックを意識するなら次のホールで確実に2パットに収めることが重要です。
- ファーストパットは必ずカップ周り50cm以内に寄せる意識
- ショートパットは「絶対に外さない」とルーティンを徹底
- 練習では「距離感」の反復を中心に行う
これを習慣化できれば、ラウンド中の3パットは確実に減り、結果として100切りにぐっと近づきます。
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バウンスバックを楽しもう
「バウンスバック」というとプロの世界の言葉のように感じますが、実際にはアマチュアにこそ大切な考え方です。なぜなら、アマチュアはミスが多いからこそ「立て直す機会」がたくさんあるからです。
- ダボの後にボギーでまとめられた
- トリプルの後にパーを拾えた
- 3パットの後に2パットで収められた
こうした小さな立て直しを「成功体験」として積み重ねていくことが、ラウンド全体を楽しくし、スコアを安定させます。逆に言えば、「バウンスバックができる回数」を意識して数えることが、100切りゴルファーにとって新しい成長指標になります。
まとめ:あなたにとってのバウンスバックとは?
- バウンスバック=悪い流れを断ち切る力
- プロはバーディで取り返すが、アマチュアはボギーで十分
- 気持ちの切り替え・戦略変更・パターでの挽回が成功のカギ
今日のラウンドで「何回バウンスバックできたか」を意識してみてください。それはスコアを縮めるだけでなく、ゴルフの楽しみ方そのものを変えてくれるはずです。
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