「ブラッシー(Brassie)」というクラブ名の由来は、ソールに取り付けられた真鍮(brass)にあります。
19世紀後半から20世紀前半にかけて、ゴルフクラブはまだ木製のヘッドが主流。摩耗を防ぐため、底面に真鍮製プレートが装着されていました。そのため「Brass=真鍮」から「Brassie」と呼ばれるようになったのです。
ブラッシーはどんなクラブ?
ブラッシーは現代でいう2番ウッドに相当します。ドライバー(1W)よりもロフトがあり、ティーショットでもフェアウェイからでも使える万能クラブでした。
番号 | 名称 | 現代のクラブに近い役割 |
---|---|---|
1番 | ドライバー(Driver) | 1W(ティーショット用) |
2番 | ブラッシー(Brassie) | 3Wに近い |
3番 | スプーン(Spoon) | 5W相当 |
4番 | バフィー(Baffy) | 7W〜9W相当 |
当時はこうした愛称で呼ばれていましたが、素材や規格が進化し、現在は「番号制(1W, 3W, 5W…)」が一般的です。
なぜブラッシーは消えたのか?
クラブ素材が木からメタル、カーボンへと変化したことで、ソールに真鍮をつける必要がなくなりました。
また、ゴルフが国際的に広まる中で番号による統一が進み、「ブラッシー」という呼称は歴史の中で消えていったのです。
しかし、ブラッシーという言葉は、ゴルフの文化と歴史を物語るキーワードとして今なお語り継がれています。
100切りゴルファーへのヒント:現代版ブラッシーの役割
ブラッシーの歴史を学ぶことは、単なる豆知識ではありません。
100切りを目指すアマチュアにとって、クラブ選びや戦略に生かせる大切なヒントになります。
① ドライバーが苦手なら3Wを活かす
ドライバーは飛距離は出ますが、ミスやOBのリスクも大きいクラブです。
そこでおすすめなのが3番ウッド(3W)。ティーショットでの安定感や、フェアウェイから距離を稼ぐ武器として現代版ブラッシーの役割を果たします。
名ゴルファー・中部銀次郎さんも、「ドライバーが苦手ならスプーンでティーショットすればいい。見栄でドライバーを振る人が多いのは残念だ」と語っています。
100切りを目指すゴルファーこそ、無理にドライバーにこだわらず、自分に合ったクラブを使うことがスコアメイクの近道です。
💡おすすめクラブ例:
・キャロウェイ ローグST フェアウェイウッド
・テーラーメイド SIM2 MAX 3W
② 5Wや7Wも積極的に使う
現代の「バフィー」にあたるのが7Wや9W。上がりやすくキャリーが安定するので、アイアンが苦手なゴルファーにとって強い味方になります。
100切りを目指すなら「ウッドやUTをうまく取り入れる」ことが大きなポイントです。
💡おすすめ:
・PING G430 フェアウェイウッド
・スリクソン ZX Mk II ハイブリッド
③ 道具の歴史を知るとゴルフが楽しくなる
「昔は木製ヘッドに真鍮プレートを付けていた」と知るだけでも、ゴルフがもっと奥深いものに感じられます。
練習やラウンドで「工夫や戦略を楽しむ姿勢」を持つことが、100切りの近道になります。
💡おすすめ練習グッズ:
・室内パターマット
・アプローチ練習ネット
補足:Brass(真鍮)について
Brass=真鍮は、銅(Copper)と亜鉛(Zinc)の合金です。
- 黄金色で美しい光沢
- 錆びにくく腐食に強い
- 加工が容易で装飾にも利用
ゴルフクラブのソールプレートとしても理想的で、この金属が「Brassie」という呼び名を生んだのです。
まとめ:ブラッシーの歴史を現代に生かそう
- ブラッシー=2番ウッド、ソールの真鍮プレートが語源
- 素材や呼称の変化により現在は使われない
- 100切りゴルファーにとっては「3Wや7W」が現代版ブラッシー
- 歴史を知るとゴルフの楽しみが広がり、練習への意欲も高まる
100切りを目指すなら、無理にドライバーにこだわらず、3Wや7Wを戦略的に使うことをおすすめします。
それは、かつてのゴルファーがブラッシーを愛用した理由と同じなのです。
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