――ハリー・バートンとボビー・ジョーンズの言葉から学ぶ
ゴルフの腕前も大切ですが、「あの人とまた一緒にラウンドしたい」と思わせるプレーヤーには、共通する“品格”があります。
スコアよりも大事なのは、マナーや立ち居振る舞いの美しさ。
ここでは、名プレーヤーが残した言葉を通して、人前でも恥ずかしくないゴルファーの条件を考えてみましょう。
目次
ハリー・バートンが遺した「5つの心得」
世界的なトップアマチュアであり、「人格者」として知られた ハリー・バートン は、次のような教えを残しました。
- 他人のプレーに干渉してはならない。断固、沈黙せよ。
→ いわゆる「教え魔」にならないこと。静かに見守る姿勢が大切です。 - 自分に厳しく、他人にやさしく。
→ 自分のミスは反省し、同伴者のミスは笑って流す。そんな人に自然と尊敬が集まります。 - ルールは2つ知っていれば十分。「あるがままに」「不正をしない」。
→ ルールブックを丸暗記しなくても、誠実さがあれば十分。 - 不満を言う暇があったら、1球でも多く練習せよ。
→ 芝や風に文句を言うより、次の1打に集中する姿勢こそ成長につながります。 - 見られていないときこそ、品格が出る。
→ バンカーを直す、ボールマークを修復する…。小さな気配りにその人の“本当の姿”が出ます。
ボビー・ジョーンズの“パッティング・ライン”の話
アメリカの伝説的アマチュア、ボビー・ジョーンズ はこう語っています。
「パッティング・ラインとは、ゴルフにおける聖域である。
そこを踏まれたとき、私は泥靴で顔を踏まれたのと同じ屈辱を感じる。」
強烈な表現ですが、それほどまでに グリーン上のマナーは繊細であるべき だということ。
相手のパットラインを避けて立つ ―― ほんの小さな配慮が、ラウンド全体の雰囲気を美しく保ちます。
技術より、人格を磨くスポーツ
「うまい人」と「感じのいい人」。
本当に素晴らしいゴルファーは、この両方を持ち合わせています。
ただし技術は波がありますが、マナーや品格は一度身につけば一生の財産。
ゴルフ場での一振りが、誰かにとって忘れられない好印象につながるのです。
中部銀次郎氏もこう語りました。
「ゴルフは心のゲームである。スコアカードより、自分の心に正直でいよう。」
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また、実際のラウンドで学んだことを活かすには、定期的にコースに出ることも大切です。
まとめ
- ゴルフに必要なのは「技術」だけでなく「品格」
- ハリー・バートンの5つの心得と、ボビー・ジョーンズの言葉は現代でも通じる
- マナーや気配りは、一度身につければ一生の武器になる
今日も静かに、誠実に、ゴルフを楽しみましょう。