──苦手を克服するより、得意を「設計」してスコアを削る
「7番アイアンが当たらない」「ユーティリティは右へのミスばかり」 ゴルフの基本はアイアンと言われますが、もしあなたがアイアンに苦手意識があるのなら、無理に使い続ける必要はありません。私は練習場では打てるアイアンがコースで裏切る現実に直面し、発想を根本から変えることにしました。
「苦手の克服」を捨て、「得意の最大化」へ舵を切る。形成外科専門医として身体の仕組みを考える私が、11番ウッドという武器を軸に設計した「90台への最短ルート」を公開します。
ユーティリティを捨て「11番ウッド」を2本入れる選択
多くのゴルファーは、9番ウッドの下にはユーティリティ(UT)を入れます。しかし、UTはアイアンに近い操作性が必要で、ミスが許容されにくい側面があります。
そこで私が辿り着いたのが、驚くほどやさしく球が上がる「11番ウッド(11W)」です。
- 11W(通常): 高弾道で約150ヤードを正確に狙う。
- 11W(短尺カスタム): 同じ11Wをもう1本購入し、シャフトを短くカット。
この「短尺11W」を自ら設計したことで、これまでUTでミスを連発していた距離帯を、高い再現性でカバーできるようになりました。自分の特性に合わせて「道具を設計し直す」ことは、100切り・90切りにおいて最も効率的な戦略です。
90切りを確実にする「ショートゲームの設計図」
ロングゲームをFWで安定させたら、次はスコアの心臓部である100ヤード以内の「設計」です。
1. ウェッジの役割を単純化する 私は50度と56度の2本をメインにしています。50度はあらゆるアプローチに対応させ、56度は「バンカー専用」と役割を完全に固定しました。選択肢を減らすことで脳の迷いを消し、実行精度を高める狙いです。
2. 3パットを「2回以内」に封じ込める かつて40パット以上叩いていた私が、35パット前後に収まるようになったのは、技術よりも「ルール設計」のおかげです。「3パットは1ラウンド2回まで」と自分に課すことで、1〜2mのショートパットに対する集中力の質が変わりました。
中部銀次郎と夏坂健から学んだ「心のマネジメント」
技術を補うのは、いつの時代も「哲学」です。 中部銀次郎氏の教えからは「あるがままを受け入れる勇気」を学び、夏坂健氏の著作からは「ミスを愛する余裕」を学びました。
狭いホールで無理にドライバーを持たず、得意な7Wや9Wでティーショットを打つ。飛距離を犠牲にしても、OBを徹底して排除する。この「謙虚な設計」こそが、80台〜90台前半を安定して出すための唯一の道だと確信しています。
まとめ|得意を伸ばせばゴルフはもっと自由になる
ゴルフは「苦手を克服する」ゲームではなく、「手持ちの武器でどう戦うか」を設計するゲームです。
- アイアンに拘泥せず、FW(11W等)で距離を刻む
- 道具を自分に合わせてカスタム(短尺化)する工夫を厭わない
- 100ヤード以内とパッティングに意識を集中させる
自分の得意なことを信じて設計を組み立てれば、アイアンが苦手なままでも、90台の扉は必ず開きます。
- 中部銀次郎のゴルフ哲学
「ゴルフは技術だけでなく『考え方』のスポーツであると、中部銀次郎氏の哲学は教えてくれます。形成外科医として手術に臨む際も、事前のシミュレーションと冷静な判断が不可欠ですが、ゴルフも同様です。100切りに必要なのは、完璧なスイングよりも、ミスを受け入れる『心の持ちよう』なのだと痛感させられます。」 - 夏坂健『ゴルフの恋文』
「夏坂健さんの『ゴルフの恋文』は、ゴルフを単なる球技ではなく、深い『人間学』として捉え直させてくれる一冊です。ロストボールを天使への贈り物と考えるような慈愛に満ちた視点は、スコアという数字に追われて疲れた心を癒やし、ゴルフ本来の楽しさを思い出させてくれます。」。
