──3パットを撲滅する、医学的にも理にかなった「自然な動作」の応用
ロングパットの距離感が合わず、せっかくパーオンしたのに3パット、4パット……。そんな経験はありませんか? 距離感を「脳で計算」しようとすると、筋肉は緊張し、タッチは日替わりで不安定になります。
私が100切り・90切りを目指す中で、最も救いになったのが、伝説のレッスンプロ、ハービー・ペニックの言葉でした。
伝説の師弟が証明した「アンダースロー」の真
ペニックの著書『リトル・レッド・ブック』には、愛弟子であるベン・クレンショーとの有名なやりとりが紹介されています。
かつてのクレンショーは、ロフトを開いたウェッジで高く上げるアプローチを好んでいました。しかし、ある時ペニックは彼にこう尋ねたのです。
「もし手でボールをピンに近づけるとしたら、どのように投げるだろう?」
クレンショーが思わず、自然な「アンダースローで転がす動作」をしてみせたとき、ペニックは言いました。 「それが、一番確実に距離感を合わせる方法だ」
この一言で開眼したクレンショーは、ロフトを立てて転がすスタイルを取り入れ、後にマスターズを制するなど多くの勝利を収めました。パッティングにおいても、この「放り投げる感覚」こそが、距離感の正体なのです。
ハービー・ペニックが説く「アンダースロー」の魔法
ペニックは、ロングパットの距離感を「ターゲットに向かってアンダースローでボールを放り投げる感覚」と同じだと説きました。
形成外科専門医の視点から見ても、この「放り投げる」という動作は非常に合理的です。人間には、対象物との距離を視覚で捉え、無意識に腕の振りを調節する「固有受容感覚」という優れた機能が備わっています。
「パターという道具」を振るのではなく、「自分の手」で運ぶ。この感覚の変換こそが、ロングパットを確実に2パット圏内に寄せるための設計図となります。
「自然な感覚」を研ぎ澄ますための練習の処方箋
理屈を理解しても、実際のパターを握るとどうしても手が固まってしまうことがあります。その「感覚のズレ」を修正するには、適切な道具の力を借りるのが最短ルートです。
1. 自宅で「アンダースロー」を再現する練習器具 距離感の養成には、実際のボールの転がりを可視化できるパターマットが不可欠です。最近では、傾斜をつけたり、ボールが自動で戻ってくるタイプもあり、アンダースローの「放り投げるリズム」を定着させるのに役立ちます。
2. 自分の感覚を裏切らない「パター」の選択 もし、どうしても距離感が合わないなら、パター自体の「重さ」や「形状」があなたのアンダースローの感覚とズレている可能性があります。自分の直感に素直に反応してくれるパターを見つけることは、100切りへの大きな投資となります。
まとめ|3パットを減らす「未来への投資」
ゴルフにおける距離感は、複雑に考えるよりも、身体が本来持っている自然な動作に学ぶ方が効果的です。ハービー・ペニックの教えを信じ、「投げるように打つ」感覚が身につけば、3パットの恐怖は消え去ります。
学びを実戦で形にするために、まずは自宅での「感覚の答え合わせ」から始めてみませんか?
