林に入ったボールをどう処理するか——スコアを守るための冷静な判断

林からの脱出
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林に入ったときに最初に考えること

ティーショットが林に飛び込んでしまったとき、多くのゴルファーは焦りを感じます。しかし大切なのは、まず冷静に「次のショットをどう組み立てるか」を考えることです。林から直接グリーンを狙いたい気持ちは誰でもありますが、失敗すれば大叩きにつながります。成功の確率を冷静に見極めることが、スコアを守る第一歩です。

ラウンド中に冷静さを保つためには、普段から戦略的な思考を学んでおくことも大切です。おすすめはゴルフのメンタルやコースマネジメントを解説した書籍です。特に「トラブルに強くなる戦略本」を一冊手元に置いておくと、実際のプレーで大いに役立ちます。


「おーい!トンボ」に描かれている考え方

人気ゴルフ漫画『おーい!トンボ』でも、ナショナルチームや上級者の場面で「林からのリカバリー」について触れられています。その中で強調されているのは次の3点です。

  • 無理にグリーンを狙わず、一度フェアウェイに戻して立て直す
  • ゴルフは“リスクを減らすスポーツ”であり、トラブルから無理に打とうとすると大叩きになる
  • 「つなぐゴルフ」が結果的にスコアを守る

これは、中部銀次郎が繰り返し語っていた「無理をしない勇気」「ボギーで収めるための判断」と全く同じ考え方です。


実際のラウンドへの応用

林やラフなどのトラブルに入ったときは:

  • まずフェアウェイに出すルートを探す
  • 80%以上の確率で成功できるルート以外は狙わない
  • 次のショット(3打目以降)が狙いやすい場所を考えて打つ
  • それも難しい場合は、あえて後ろに下げてリセットする

この考え方を徹底するだけで、大叩きをボギーに抑えられる可能性が大きく高まります。


グリーン方向に隙間がある場合の狙い方

木と木の間に大きな隙間があり、成功率が80%以上あると判断できるときは、グリーン方向を狙っても良いでしょう。ただし、少しのブレで枝に当たり、再びトラブルになる危険もあります。自分の技量と状況を冷静に見極めることが必要です。

普段から方向性を鍛えるには、自宅や練習場で使える アライメントスティックショット練習用ネット が役立ちます。こうしたツールを使って“狭い隙間を抜くイメージ”を磨いておくと、本番でも落ち着いて対応できます。


フェアウェイに安全に出すのが基本戦略

一番おすすめなのは、安全にフェアウェイへ戻すことです。単に外に出すだけでなく、次のショットが狙いやすい位置を意識しましょう。例えばピンが右サイドならフェアウェイ左側、ピンが左サイドならフェアウェイ右側に出すと3打目が楽になります。

この戦略判断を助けてくれるのが GPSゴルフ距離計 です。残り距離やハザードまでの距離を正確に把握できれば、ただ“出す”だけでなく、“次を打ちやすい場所に置く”という高度なコースマネジメントが可能になります。


前に出せないときは後ろに戻す勇気も必要

どうしても前方にルートがない場合は、思い切って後ろに戻す勇気が必要です。一打損したように見えても、無理に前に出してOBや池に入れてしまえば、取り返しのつかない大叩きにつながります。

こうした場面で冷静な判断をするには、ゴルフ心理学や戦略本を読んでメンタルを強化しておくと効果的です。


隣のホールを利用するという選択肢

隣のホールが開けていて安全に出せる場合は、そこに逃げるのも一つの選択肢です。ただし、プレーファストやマナーを守ることが前提になります。周囲に配慮しつつ、安全に次のショットを打てる位置を確保することが大切です。

室内用の ゴルフ練習マットパターマット を使って、普段から多様な状況を想定した練習を重ねておけば、こうした場面でも柔軟な判断ができるようになります。


まとめ:リスク管理がスコアを守る

林に入ったときは、つい無理をしてグリーンを狙いたくなります。しかし、ゴルフはリスク管理のスポーツです。

  • 成功率が高ければ隙間を狙う
  • 基本は安全にフェアウェイへ出す
  • 前進できないときは後ろに戻す勇気を持つ
  • 隣のホールも状況次第では有効

「おーい!トンボ」に描かれている考え方も、中部銀次郎の哲学も、共通して“無理をしない冷静な判断”を強調しています。トラブル時こそ冷静に、次のショットをイメージして行動できれば、ダボをボギーに、ボギーをパーに変えることも可能です。

そして、その判断力を支えるのが日々の練習器具や戦略本、距離計といったツールです。正しい準備と冷静な選択があれば、林からでもスコアを守ることは十分に可能です。

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