ゴルフのベストシーズン、青々と茂った夏のラフは美しいものですが、100切りを目指すゴルファーにとっては最大の難所となります。
「以前はボールが見えていたのに、今はすっぽり沈んでしまう……」 そんな経験はありませんか?実は、近年の温暖化や芝の品種改良により、ラフの密集度は私たちが想像する以上に増しています。
今回は、ラフから大叩きをしないための「クラブ選びの思考法」と「得意距離の作り方」について、書籍から学んだ戦略を紐解きます。
1. 「届く」と「狙える」は別物である
残り距離が200ヤード前後。フェアウェイなら「2オンも狙えるかも」と期待が膨らむ距離です。しかし、ボールがラフに沈んでいる場合、その期待は大きなリスクに変わります。
長いクラブが招く「悪循環」
ラフに沈んだボールに対して、3番ウッド(3W)やユーティリティ(UT)を振り抜くのは、成功確率の極めて低い「賭け」です。
- 芝の抵抗: フェースが予期せぬ方向に開き、あるいは閉じて、トップやダフリを誘発します。
- ミスの連鎖: 結局数ヤードしか進まず、再びラフから打つことになり、4オン・5オン……とスコアが崩れていきます。
女子プロの試合を観察してみてください。実績のある選手ほど、深いラフからは無理をせず、短いクラブで確実にフェアウェイへ戻します。これは「守り」ではなく、確実にパーやボギーを拾うための「計算された攻め」なのです。
2. スコアを支える「得意距離」という武器
100切りを安定させるために最も重要なのは、「自分の得意距離」を一つ作ることです。
例えば、「80〜100ヤードなら自信を持って打てる」という距離があれば、ラフからの判断が変わります。
「200ヤード無理に狙うより、100ヤード刻んで得意のSWで勝負しよう」
この判断ができるようになると、ゴルフは一気に楽になります。
ウェッジ選びの重要性
得意距離を安定させるには、道具の助けも不可欠です。 特にラフやバンカーに強いのは、バウンス角の大きめなサンドウェッジ(SW)です。バウンスが効いていれば、ヘッドが地面に潜りすぎず、芝の抵抗に負けずにボールを拾い上げてくれます。
3. 練習は「環境づくり」から始まる
コースに行かない日こそ、この「得意距離の感覚」を磨くチャンスです。100切りはドライバーの飛距離ではなく、短い距離の再現性で決まります。
自宅での反復練習が「自信」を作る
- アプローチマットの活用: 芝の上でのヘッドの抜け感をイメージしながら練習します。
- バンカーマットでの対策: 砂の抵抗を擬似的に体験することで、苦手意識を払拭します。
「得意距離を作る」ための地道な練習は、ドライバーを振り回す1時間よりも、はるかにスコアに直結します。
今日の極意
ブログのまとめとして、次のラウンドで意識してほしい3つのポイントを挙げます。
- ライの状況を最優先する: ピンまでの距離よりも、今のボールの沈み具合でクラブを決める。
- フェアウェイに戻す勇気を持つ: 深いラフからは無理せず、得意距離を残すための「刻み」を。
- 練習環境を整える: ウェッジの性能を知り、自宅での反復練習で再現性を高める。
100切りは、飛距離勝負ではありません。「状況判断」と「得意な形に持ち込む戦略」があれば、必ず達成できます。
次のラウンドでは、ぜひ「残り距離」ではなく「残したい得意距離」でクラブを選んでみてください。
