ゴルフは同じコース、同じ条件で回っても、プレースタイルによってパフォーマンスが変わることがあります。
今回は、プロゴルファーとアマチュアゴルファーが同じ日に2ラウンド(計36ホール)をプレーしたときに起きた、興味深い違いをご紹介します。
1ラウンド目:スループレー、2ラウンド目:昼食休憩あり
ある日、プロとアマが一緒に18ホールをスルーでプレーし、その後もう18ホールを、日本式の「ハーフ終了後に昼食休憩を挟むスタイル」で回りました。
天候もコンディションも同じ。違うのは「昼食休憩の有無」だけです。
結果、アマチュアは「特に違和感なし」。
しかしプロは、昼食を挟んだ後のアプローチショットで「微妙な距離感のズレ」を感じたと言います。
プロが感じた“感覚のズレ”の正体
プロによると、プレー中に休憩を挟むと体が一度「クールダウン」するそうです。
特に食事をすると、消化のために血流が内臓へ集まり、一時的に集中力や感覚が鈍くなることがあるとのこと。
例えばこの日、昼食はパスタとサラダ、コーヒーという軽めのセットでしたが、それでも後半スタート直後はアプローチの距離感が合わなかったそうです。
ウォームアップで得た筋肉の温まりや張りも、休憩中に失われやすく、繊細なショートゲームに影響する可能性があります。
アマはなぜ影響を受けなかったのか
一方でアマチュアは、「どちらのスタイルでも変わらなかった」と話します。
考えられる理由は、
- 普段から昼食休憩ありのラウンドに慣れている
- プレー中の体の変化に対する感覚が、プロほど敏感ではない
- そもそもショット精度のブレ幅が広く、休憩の影響が統計的に目立たない
つまり、プロとアマでは「誤差」と感じるレベルが違うのです。
プロは数ヤードの距離感の狂いを即座に感じますが、アマはその範囲を許容の中に含めてしまう場合があります。
休憩中にパフォーマンスを落とさないための工夫
プロが指摘する「昼食休憩後のズレ」を防ぐためには、いくつかの工夫があります。
- 昼食は軽めに
脂っこい料理や消化に時間がかかる食事は避け、エネルギー補給はおにぎり・サンドイッチ・バナナなどが理想です。 - 休憩時間に軽いストレッチ
座ったまま過ごすと筋肉が冷えます。立ち上がって肩回しや前屈、軽いスクワットをして血流を保ちましょう。 - 後半スタート前のミニウォームアップ
パターやアプローチを数球打ち、感覚を呼び戻す時間を必ず取りましょう。
スループレーのメリット・デメリット
メリット
- リズムが途切れないため、集中力を維持しやすい
- 後半スタート直後から100%の力を発揮しやすい
- プレースピードが速く、1日の時間を有効活用できる
デメリット
- 休憩なしで体力を使い切ってしまう場合がある
- 食事や水分補給のタイミングを自分で調整する必要がある
- 炎天下では熱中症リスクが上がる
休憩ありプレーのメリット・デメリット
メリット
- 休憩で体力や気持ちをリセットできる
- 同伴者との会話や食事を楽しめる
- 暑さや寒さから一時的に逃れられる
デメリット
- 身体が冷え、ショット感覚が鈍る可能性
- 食後の眠気で集中力が低下する
- リズムを再構築する時間が必要
まとめ:体の感覚は意外と繊細
今回の体験は、「同じ人間でも、休憩の有無でプレーが変わる」という事実を示してくれました。
特にショートゲームやパッティングにこだわる方は、スループレーを試す価値があります。
一方で、休憩ありが合う人もいます。大切なのは、自分のプレースタイルを知り、それに合わせた戦略を立てること。
次回のラウンドでは、スルーと休憩あり、両方を試してみてはいかがでしょうか。
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